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藍草と藍染めについて | 藍、草木染め 工房 香草庵記事一覧

 

藍建ては、ちょっと難しいですが・・・
初めての方でもを育て、
生葉染めを簡単に楽しむことができます。
ご自分で藍の種を蒔き、育て、愛で、
生葉染めを楽しみたい方のために。






■ 藍とは


 「藍」とは、ある種の植物の中に含まれている成分が変化して生じた、藍色の色素を含む染料のことで、また、それを生み出す植物のことや、色をさしたりもします。
藍の色素は、インジゴ(インジゴチン)と呼ばれ、これを繊維に染めつけることで、藍色の染色ができます。
インジゴとは、本来はインドで栽培されている「インド藍」のことを指し、「インドからきたもの」というのが本来の意味で、その中に含まれる色素の物質名ともなっています。


「藍」は・・・
古代インドや古代エジプトの頃から藍染めは行われていました。
日本には7世紀頃に大陸から染色用として伝わったとされ、正倉院の御供物のなかにも、藍染めの布が納められています。
日本の藍の色は、その美しく深い色合いから「ジャパンブルー」と呼ばれています。
また、藍のにおいをヘビが嫌うといわれ、猛毒のガラガラヘビをよけるためにアメリカではジーンズの染色に用いられたそうです。
そうです。 
「ブルージーンズ」は、最初は藍で染められていたんですね。


日本では、タデアイというタデ科の植物からが作られています。
藍染めは、古くから行われていたと思われますが、近世になって木綿が広がったことに伴って、全国で盛んにタデアイが栽培され、染められるようになりました。
江戸時代には、阿波の国(現在の徳島県)が最大の生産地でした。

明治以降も藍作は盛んに行われ、北海道から九州まで栽培されるようになり、全国的には明治36年に最高の生産規模になりましたが、しかし、その後、インドから良質で安価なインド藍が輸入され始め、明治後期からは化学合成された人造藍の輸入が急速に増大し、日本の藍づくりは衰退の一途をたどりました。

現在、天然藍の持つ美しさや風合いが見直され、藍の魅力は人々を引きつけて止むことはありません。


「藍」は、肌荒れ、切り傷、虫さされ、あせも、かぶれなど、皮膚病全般に効果があるとされ、冷え性を防ぎ、防虫効果があり、殺菌効果があるので包帯にしても良く、殺菌効果ゆえに水虫を予防し、まむしをよせつけず、その上鎮静剤としての効果もあると昔からいわれているのです。

昔は、武士が鎧の下着として用いたそうですが、江戸時代の「和漢三才図会」にも、薬用植物として紹介されていることから、ほんとうに古くから薬用効果がに認められていたようですね。

現在、藍は染料としての利用だけではありません。

アジアをはじめ世界で広く薬用として食され、日本においては万葉集に当時の「食材」として記載があります。
ポリフェノールやフラボノイドの持つ抗酸化力が、若さと美しさを保ちそうですね。
古くから皮膚炎への薬用に利用されており、水に溶かしてローションにも向いているから、藍のエキスが入った化粧品やセッケンが販売されるようになったのですね。

古くは急性胃腸炎、細菌性下痢などに薬用植物として利用され、最近の研究成果では、抗ピロリ菌効果が見出されているとのことですから、胃腸に自信がない私には有用かもしれません。

藍のエキスが入った飴とお茶は飲んだことがあります。
飴はいいですが・・・
お茶はどうもあまり美味しいものとはいえませんでしたけど。

現代のようなストレス過多社会においては・・・
ストレスを受けると、体の内部では気が付かない間にさまざまな反応が起こっているでしょ。
には、ストレスで生じる一酸化窒素やプロスタグランジンを抑える効果が確認されているそうですよ。 「中薬大辞典」には炎症反応が静まる効果も記載されています。

薬用植物として、流行性感冒や肺炎に古くから利用されており、抗ウイルス効果も見出されているようです。 
抗アレルギー作用も報告され、季節の変わり目の体調維持に大いに利用できるかもしれませんね。


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